2016年 01月 13日
車のセッティング
関東の太平洋岸では朝のうちに初雪も観測しました。
日中の寒さは昨日のみのようですが、朝晩の冷え込みは続くようでようやく冬らしい陽気になってきました。
こうなると、ようやくスキー場の積雪量も上がらないと・・・と言うことでひとまず週末に向けた降雪を期待しましょう。
ちなみにH先生スキー行程日は雪の予報です。
また、この陽気から色々な方から『スキーは大丈夫なのか?』とご心配を頂いております。
自然が相手なだけに、こればかりはどうにもなりません。
昨日の蘭氏は自身で『スキーをするような格好で』とレポートしておりました。
車のセッティングは大きく分けて言うと2通りあるでしょう。
自動車メーカーが完成車両として出すセッティング。
もう1つは、販売店やアフターショップで後付けパーツ等を使ったセッティング。
どちらにもチューニング要素があり、今回は自動車メーカーが完成車両として出すものについて書きます。
自動車メーカーはそのメーカーのフィロソフィに基づいて車両を開発し生産しています。
わかりやすい範囲で書くと、メルセデス・ベンツは車体を安定させる為に高速では、前輪が逃げる方向にあります。
BMWは車体を安定させる為に高速では前輪の旋回性が上がる方向にあります。
両車の味付けは全く違いますが、乗ってみるとドライバーに対する安定感の出し方に共通項を感じます。
話しは、これではなく…(笑)
自動車メーカーは同じエンジンやパーツを使っていても、車両が違うと味付けやセッティングが違います。
例えば、レクサスとトヨタに搭載されるV8の4.6リットルエンジンは同じものでありながら出力が違います。
また、同じ車両でもタイヤサイズが違うとキャスターやキャンバー角が0.5度単位で違っています。
このように、見た目ではわからないような事でも、数値で違いを見ることができます。
しかし、エンジンの出力特性やトランスミッションの味付けは部品単体よりもコンピューターマネージメントによる違いが大きくなっており、見た目でも数値でもわからなくなっています。
技術が上がったと言われればそれまでですが、人間の五感には響きません。
一世代前の車ならタービン変えれば出力の雰囲気はだいぶ変わったように感じましたが、現在の車はコンピューターマネージメントによる制御が主となっており『何かを変えれば激変!』なんて事はなくなってきています。
まるで、料理に例えるならカツオやにぼしから出汁をとらず、既製の出汁で料理をするのと同じように見えてしまいます。
特に国内自動車メーカーは開発費をおさえる(他にもあるのか?)為に新型エンジンの製作は20年近くしていません。
いつか、国内自動車メーカーは新しい開発よりも一部の技術を入れるのはもちろん、セッティングや味付けだけで車を作ってしまう時が来るのでしょうか?
その時にヨーロッパのメーカーはどんな考え方を持つのでしょう?
この限られた文章の中にも国内自動車メーカーのセッティングとヨーロッパメーカーのセッティングに対するフィロソフィの違いを感じて頂けたと思います。